G2 Trent「誰が相手でも自信はある。でも、自分が一番だとは言わない」
VALORANT Champions Tour 2026 - Champions ShanghaiでTeam Vitalityに敗れたG2 Esports。試合後、THESPIKEはTrent "trent" Cairnsにインタビューを実施し、シリーズの敗因やVitalityのスローペースな戦い方、自身のクラッチ、チームの連携などについて話を聞いた。
THESPIKE:今日の敗因は何だったと思いますか? シリーズ全体をどう振り返りますか?
Trent:「一番大きいのは、立ち上がりが遅かったことだと思います。最初の6ラウンドでプレイの質が少し落ちてしまい、相手はそこを逃しませんでした。隙を見せれば突かれる。このレベルではそういうものです。
ミスが増えるほど、試合は難しくなります。序盤にミスを重ねすぎて、アタックで立て直す余地があまり残りませんでした。最後は2v5の状況から接戦に持ち込みましたが、ああいう場面で勝つのは難しいです。基本的には不利な状況ですから。
最初の7ラウンドでもう少し規律を持ってプレイできていれば、アビスはもっと勝てる可能性があったと思います。スプリットも厳しかったですね。相手はあのマップに向けて、非常に良いゲームプランを用意していたと思います。
正直、僕たちには難しい試合でしたし、相手はスプリットで本当に良いプレイをしていました。それだけです」
**THESPIKE:今大会ではLiquidをはじめ、PacificやAmericasのチームなど、さまざまな地域の相手と戦ってきました。個人的には、VitalityはEMEAで最も試合のテンポを落とすチームだと思っています。同地域の中でも、自分たちのプレイスタイルを相手に押し付けようとしている唯一のチームに見えます。
普段とはまったく異なるスタイルの相手と対戦するのは難しかったですか?**
Trent:「はい、序盤は間違いなく調子を狂わされたと思います。相手がどう戦ってくるかは分かっていましたし、こちらにもゲームプランはありました。でも、個々のプレイが思い通りにいかないこともあります。
自分たちでリスクを取ると決めているので、それが失敗すればラウンドは少し難しくなります。Vitalityはほかのチームとは明らかに違う戦い方をしています。今大会でも、おそらくLOUDと並んで最もスローペースなチームでしょう。LOUDもゆっくりとプレイして、先にキルを狙ってからエグゼキュートに移ります。Vitalityも、このシリーズに向けて良いゲームプランを用意していました。
相手が何をしてくるかは大体分かっていたんですが、最初の数ラウンドでディフェンス側のミスが多すぎて、立て直すのが難しくなってしまいました」
THESPIKE:今回は優勝候補の一角を破った後の試合でしたが、次に対戦したのは、今大会でのEMEA勢の苦戦もあって、あまり期待されていなかったチームでした。EMEAからは3チームがグループステージで敗退し、Vitalityが同地域最後の希望となっています。皆さんは練習でもEMEAのチームと対戦しており、実力をよく把握していると思いますが、Vitalityがここまで強いことは予想していましたか? それとも驚きましたか?
Trent:「大会が始まる前は、五分五分だと思っていました。すごく強いチームになる可能性もあれば、グループステージで敗退したほかのEMEAチームと同じような結果になる可能性もありました。12位に終わった後、Stage 2期間中の丸1カ月を練習や改善に使う時間があったので、それが今大会に向けて大きな助けになったと思います。
最初に対戦したチームにとっては、Vitalityの動きを読むのが難しかったはずです。今大会のほとんどのチームとは違うプレイスタイルなので、それが強みになっています。初戦を見たときから、すごく良いチームだと思っていました。注目が集まるにつれて彼らを信じる人も増えましたし、実際にその実力を証明したと思います」
**THESPIKE:G2のロスターについても聞かせてください。今日は敗れたものの、1v3を含む素晴らしいクラッチがいくつかありました。こうした場面は最近ますます増えており、Alexander "jawgemo" Morも別のインタビューで言及しています。G2の大きな強みの1つはクラッチ力で、苦しい場面でもあなたが活躍しています。
こうした大会でプレッシャーに対処し、不利な状況でも結果を残す力がついてきたと感じますか?**
Trent:「はい。今はこうした大会でも、プレッシャーをほとんど感じなくなりました。これまで何度も出場してきたので、ある時点から余計なことを考えるのをやめて、目の前のラウンドに集中するようになりました。試合が始まる前も、正直こんなことを考えていました。
『あれ、観客席をほとんど見ていなかったな』って。スタンドがどこまで高くなっているのかも、何人のファンがいるのかも分かりませんでした。画面に集中しきっていて、プレイ中に歓声が聞こえるまで観客の存在にほとんど気づかなかったんです。それで『ああ、この人たちは結構近くにいるんだな』と思うくらいでした。
本当にそんな些細なことなんです。今はストレスに影響されることもほとんどありません。自分はかなり落ち着いていて、感情をあまり表に出さないタイプですし、それがクラッチにも表れていると思います。チームとしても最近はクラッチの場面に重点的に取り組んでいます」
THESPIKE:以前の一問一答インタビューで、JAWGEMOは今後も一緒にプレイしたいチームメイトとしてあなたを選んでいました。ゲーム外でも仲が良いのでしょうか? また、プレイスタイルの相性も良いと感じていますか?
Trent:「いつも一緒に遊んでいますし、メッセージも送り合います。VALORANT以外のゲームも一緒にプレイしています。
ほかのメンバーとも大体そんな感じです。ただ、Jacob "valyn" BatioはVALORANT以外のゲームをあまりしないので、普段は話すことが多いですね。ゲーム外で一緒に過ごす時間はそこまで多くありませんが、ずっと大切な仲間です。
彼とはもう5年一緒にいます。ほかにもすごく仲の良いチームメイトがいて、いつも一緒にいろいろなことをしています。お互いの彼女同士も仲が良いので、みんなで遊ぶことも多いですし、いつも楽しいですね。そういう関係を大切にしています。
プレイスタイルについても、うまく噛み合っていると思います。僕のほうがゆっくりプレイするタイプで、いつテンポを落とすべきかを判断できます。一方、彼は思い切って仕掛けるべきタイミングを見極められます。どちらの場合でも僕が後ろからついていくので、お互いのプレイスタイルがうまく補い合っていると思います」
**THESPIKE:個人のパフォーマンスに目を向けると、あなたはグループステージでRating 1.35、117キルを記録し、特に活躍した選手の1人でした。世界最高のイニシエーターは誰なのかという議論では、以前からあなたの名前が挙がっています。
今、自分が世界最高のイニシエーターだと思いますか?**
Trent:「難しい質問ですね。
僕は謙虚な選手なので、答えはノーです。選手のパフォーマンスは、周囲の環境に大きく左右されると思っています。
良いチームにいれば、より良いプレイができます。逆に、チームの状態があまり良くなければ、当然スタッツも悪くなります。結局、これはチームゲームです。ほかの4人のチームメイトがいなければ、何もできません。誰か1人が大活躍しているときでも、トレードを取れるように味方がサポートしていたり、クラッチできる状況を作ってくれていたりするはずです。
もちろん、1人の選手が試合を支配するような活躍を見せることもあります。でも、VALORANTでは基本的に環境が重要です。自分に合ったシステムの中にいるか、あるいは自分でそうした環境を作れる選手が、一番輝けると思います」
THESPIKE:自分が世界最高のイニシエーターだとは考えていなくても、あなたのプレイスタイルには特別なものがあると思います。ほかのイニシエーターと比べて、自分が優れている部分は何だと感じますか?
Trent:
「どの選手が相手でも、対戦することには間違いなく自信があります。でも、自分が一番だとは言いません」
THESPIKE:ほかのイニシエーターと比べたとき、最大の強みは何でしょうか? 特に自分を際立たせているスキルはありますか?
Trent:「難しい質問ですね。自分は、イニシエーターのエージェントをほぼすべて使える選手の1人だと思います。マップごとに必要なイニシエーターが違っても、大抵はその役割を担えます。
でも、一番の強みは動きを読まれにくいことだと思います。自分の行動や相手に見せる情報を変えることで、こちらのラウンドについて相手に違うことを考えさせられます。自分の動きによって相手に考えすぎさせることもできますし、それは情報収集を担うイニシエーターとしての仕事の一部です。
相手には正しい情報を与えず、自分たちは相手より良い情報を持っている状態を作る必要があります。ほかのチームのプレイを研究するときも、そこは特に意識しています」
THESPIKE:最後の質問です。中国の観客はG2を熱心に応援しています。中国チームがすべて敗退した後、G2は会場の人気チームとなり、どこへ行ってもファンから声援を受けています。どうやって中国のファンの心をつかんだのでしょうか?
Trent:「以前から中国にはたくさんのファンがいたと思います。なぜなのかは分かりませんが、本当にありがたいですし、感謝しています。
上海に到着してすぐにRednoteを始めて、投稿するようになりました。どこに行ってもファンと交流して、みんなに親切に接するようにしています。ファンは何人いてもありがたいですからね」
「僕たちは、親しみやすいチームの1つだと思います。みんな明るくてオープンな性格です。G2の試合やコンテンツを見ていて、退屈することはないはずです。いつも誰かが笑顔だったり、楽しんでいたり、笑ったり、冗談を言ったりしています。そういうところが、ファンに好かれる理由なんだと思います」
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