王者たちを分析：全ステージ1優勝チームのスタッツ比較

VCTのステージ1が全地域で閉幕し、各地域の王者がどのように戦い抜いたのか、その詳細に目を向ける時が来ました。ステージ1の勝者として、「VCT 2025 - Masters Toronto」のプレイオフへの直接出場権を獲得しているチームの詳細は、ファンとしても知っておきたいポイントです。

4つの地域の王者のうち、トロントでの勝利に最も近いのはどのチームなのでしょうか。ステージ1の彼らのスタッツを見ていきましょう。

ステージ1勝者スタッツ比較

G2 Esports: 洗練された攻撃

組織的なプレースタイルと精度の高い遂行能力により、G2 Esports はアタッカー側での勝率55.92%という、王者の中で最も高い数値を記録してトロントへと向かいます。VCT Americas ステージ1の王者である彼らは、得意マップであるアセントでも圧倒的な強さを見せ、トーナメントを通して5勝1敗という素晴らしい成績を収めました。

Americas地域の過酷なロワーブラケットを勝ち抜いたG2は、最終的にトロフィーを掲げるまでに合計34マップを戦い抜きました。これは、他のステージ1優勝チームと比べても群を抜いて最多の試合数です。Mastersトロントではプレイオフからの出場となるため、チームは待望の休息期間を得て、万全の態勢で臨むことになります。

Fnatic: スプリットでの圧倒的な支配力

AmericasのG2と同様に、Fnaticもまた、彼らの得意マップでほぼ無敵に見えました。VCT EMEA ステージ1の期間中、Fnaticはスプリットで5勝1敗の成績を収め、このマップにおける圧倒的な強さを見せつけました。

才能あるチームがひしめくEMEA地域でありながら、Fnaticはステージ1で58.56%という高い勝率を記録しました。特筆すべきは、ピストルラウンドの勝率がわずか47.92%であった点です。この数字は、Fnaticが単純な火力勝負ではなく、優れたコールやラウンド中盤の的確な判断力によって試合を勝利に導くチームであることを示しています。チームの平均ACSが203.8であることも、そのプレースタイルを裏付けています。

XLG: 恐るべき強豪の登場

端的に言えば、VCT China ステージ1において、XLG Esports ほど圧倒的な力で地域を制覇したチームはありませんでした。まず、XLGの総合勝率62.08%は、全地域の王者の中で最も高い数値です。しかし、チームの破壊的な強さを真に物語っているのは、226.6という驚異的な総合ACSです。

XLGのメンバー全員にとって、今回のVCTは初の国際大会への出場となります。Mastersトロントで世界の強豪チームがプレッシャーを強めてくる中、彼らが地域で見せたレベルのプレーを維持できるかどうか、非常に興味深い点となるでしょう。

Rex Regum Qeon: 巻き返しを図る

VCT Pacific ステージ1の勝者である Rex Regum Qeon は、他の王者と比較するとやや控えめなスタッツでトロントに乗り込みます。具体的には、最も低いACS（198.7）と、最も低い勝率（51.61%）です。これは、前Masters王者であるT1でさえプレイオフ序盤で敗退するなど、ステージ1のPacific地域が極めて競争の激しい環境であったことも一因かもしれません。それでもなお、RRQは自分たちがトップに立つ実力があることを証明したいと強く願っているはずです。

しかし、ディフェンス勝率46.60%、ピストルラウンド勝率46.30%という数字は、世界のベストチームと対戦する上で課題となる可能性があります。国際舞台で戦う準備を整えるため、Pacificの王者はMastersトロントを前に、これらの側面を改善したいと考えているでしょう。

王者たちの激突

Mastersトロントは、これまでで最高レベルのVALORANTの戦いを届けてくれることでしょう。ステージ1の王者たちは、それぞれ異なる道のりで勝利を掴んできました。異なるスタイルを持つ王者たちがぶつかり合う姿には、すでに多くのファンからの注目が集まっています。

XLGはその猛威を国際舞台でも振るうのでしょうか？ G2の緻密なアプローチは、ついに彼らに国際タイトルをもたらすのでしょうか？ Rex Regum Qeonは世界の強豪と渡り合うために、さらなるレベルアップを遂げることができるのでしょうか？ それとも、最も重要な場面でFnaticの経験が光るのでしょうか？

そのすべての答えは、トロントで明らかになります。

VCTに関連するあらゆることについては、THESPIKE.GGでゲームとesportsの新鮮なニュースを更新し続けるので、ぜひご注目ください。

画像出典: Wojciech Wandzel/Riot Games