「以前と同じような熱量を試合に持ち込めていない」――alecksが語るPaper Rexのプレーオフでの苦戦
VALORANT Champions Tour 2026 - Pacific Stage 2のUpper BracketでNongshim RedForceに敗れたPaper Rexは、敗退の懸かるLower Bracketへ回った。最初の相手は、Play-Inからプレーオフまで勝ち上がってきた韓国のティア2チーム、ONSIDE GAMING。第1マップのアビスでは接戦を強いられたものの、Paper Rexが2-0でシリーズを制した。
試合後、THESPIKEはPaper RexのヘッドコーチAlexandre "alecks" Salléにインタビューを実施。ONSIDE GAMINGとの対戦、アビスで抱える課題、ヨルについての考え、2026年の国際大会で2大会連続準優勝となったことへの受け止め方、そして早い段階でChampions出場を決めたことによる影響について語った。
「アビスではかなり苦しめられたけど、今回は経験が生きたと思う。彼らは来年、もっと強くなると思うよ……」
ティア2勢との対戦でも変わらない姿勢
ONSIDE GAMINGはPlay-Inを勝ち上がり、ティア2勢で唯一プレーオフへ進出した。敗れれば大会終了となるLower Bracketでの対戦について、alecksは相手がティア2だからと特別に捉えるのではなく、ほかの試合と同じ姿勢で臨んだと説明する。
alecksによると、国際大会へ出場する中でティア2チームとスクリムする機会も多く、そこから学ぶことも少なくないという。ティア2シーンのチームが見せるプレーについても好印象を持っていると話した。
「こういうLower Bracketを戦うときは……自分たちが目指しているところまで行きたいなら、結局は誰にでも勝たないといけない……。だから、僕たちはほかの試合と同じように臨んでいる。ただ、ティア2のチームにはすでにかなり感心しているよ……」
アビスで続く「試行錯誤」
ONSIDE GAMING戦で最も競ったのが第1マップのアビスだった。ONSIDEが選択した同マップはPaper Rexが13-11で勝利。alecksは、準備していた戦術やユーティリティのセットアップを十分に実行できなかった点に触れ、自分たちの現状を「trial by fire」と表現した。
アビスが現時点で得意なマップではないことも認めた上で、Championsで再びプレーする可能性を考え、公式戦の中で課題に向き合っていく必要があると話している。
「今の僕たちは、アビスが本当に良くない。まさに『trial by fire』みたいな状態だね……。ただ、そこから学んで、難しい状況でもプレーし続けようとしている。Champsでこのマップをプレーすることになったときには、今度こそ準備できている状態にしておきたいからね……」
ヨルの環境を歓迎するalecks
Stage 2でIlia "something" Petrovが使用しているヨルについて、alecksは現在の環境を歓迎している。マップ内のさまざまな場所へ素早く関与できるヨルの性質に触れ、チェンバーを使う場合と比べて、something自身が試合に関わり続けられる感覚があると説明した。
「ヨルはマップ上のいろいろな場所に一気に関われるから、プレーしていて楽しいエージェントだと思う……。チェンバーを使うときと比べると、ゲームにずっと関わっている感覚があると思うんだ……。だから彼も満足しているし、僕たちも満足している。たいていの場合、見ている側にとってもヨルのほうが楽しいと思うよ」
早期のChampions出場決定がもたらしたもの
ほかの多くのチームがVALORANT Champions Shanghai 2026への出場権を争う中、Paper Rexは早い段階で本戦出場を確定させた。シーズンを通して積み重ねたVCT Pointsにより、Stage 2の最終順位にかかわらず年間最後の国際大会への切符を手にしている。
一方、alecksは最近の試合について、以前と同じような熱量を持ち込めていないと感じているという。早い段階でChampions出場が決まった状況について、次のように話した。
「そのマイナス面として、今は以前と同じような熱量を試合に持ち込めていないように感じる……。選手たちのプレーを見ていると、少し精彩を欠いていて、動きも鈍いように見えるんだ」
2大会連続の準優勝をどう受け止めるか
Paper Rexは2026年、VALORANT Champions Tour 2026 - Masters Santiago 2026とVALORANT Champions Tour 2026 - Masters London 2026という2つの国際大会でともに準優勝している。Masters SantiagoではNongshim RedForceに0-3、Masters LondonではLeviatánに2-3で敗れ、2大会連続でGrand Finalまで進みながらタイトルには届かなかった。
ただ、alecksは準優勝という結果を必要以上に引きずってはいないという。優勝だけでなく、国際大会で継続して上位へ進むこともチームの大きな目標として挙げた。
Paper RexはMasters SantiagoでNongshim RedForce、Masters LondonではLeviatánに敗れて準優勝となった。alecksは2位という結果だけに目を向けるのではなく、国際大会で安定して上位へ進むことも重視していると話した。
「僕たちはこれまで何度も2位になってきたから、もうそこまで気にしていないよ……。より大きな目標としては、基本的にトップ4に入ることを考えている……。だから前向きに捉えようとしているんだ……。チーム全体としては、今も変わらず気楽にやっているよ」
alecksへのインタビュー全編は以下から視聴できる。
VARREL戦、そしてChampionsへ
ONSIDE GAMINGを下したPaper Rexは、Lower Bracket Round 2でVARRELと再戦した。しかし第1マップのロータスを6-13で落とすと、スプリットは延長戦の末に15-13で取り返したものの、最終サンセットを10-13で落とし、シリーズは1-2。Paper RexのStage 2はここで終了した。
両チームは8月9日のグループステージでも対戦しており、その試合もVARRELが2-0で勝利している。Stage 2での直接対決はVARRELの2勝0敗となった。
Stage 2のプレーオフからは敗退したものの、Paper RexはすでにVALORANT Champions Shanghai 2026への出場を決めている。Masters Santiago、Masters LondonでともにGrand Finalまで進んだPaper Rexは、年間最後の国際大会に向けて準備を進めることになる。
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特集画像出典: Riot Games
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