VCT Pacific 2026 Stage 2、日本人11選手のベストパフォーマンス
VALORANT Champions Tour 2026 - Pacific Stage 2には、DetonatioN FocusMe、ZETA DIVISION、QT DIG∞から計11人の日本国籍選手が出場した。3チームはいずれもPlay-Inまでに大会を終えたが、Stage 2ではMeiyのRating 2.20、Absolの2.02を筆頭に、1マップ単位では大きな数字を残した選手もいる。
中でもMeiyはZETA DIVISION戦で2マップ連続のRating 2.00超え。Ratingの自己最高はアセントの2.20だった一方、ACSは続くスプリットで432まで伸ばした。
本稿では、グループステージからPlay-Inまでに11選手が出場した全マップを対象に、THESPIKE Ratingの自己最高値を記録した1マップをピックアップ。キル・デスやACSだけでなく、大会全体の数字や過去の記録も交えながら、それぞれのStage 2でのベストパフォーマンスを振り返る。
DetonatioN FocusMe
DFMは日本勢3チームでは最も上位となる9-10位でStage 2を終了した。
日本国籍4選手の自己最高RatingはいずれもDFMが勝利したマップで記録されている。Meiyの2.20が突出した一方、Caedye、yatsuka、SSeeSもそれぞれRating 1.40以上のマップを残した。
Ibuki "Meiy" Seki|ZETA戦アセントでRating 2.20
Meiyのベストマップは、8月22日のZETA DIVISION戦で行われた第1マップのアセント。ジェットを使用し、28キル、8デス、ACS425、Rating 2.20を記録した。DFMも13-4で同マップを先取している。
続くスプリットでもネオンで26キル、8デス、ACS432、Rating 2.13。Ratingではアセントが上回ったものの、ACSはスプリットの方が高く、2マップ合計では54キル16デス。DFMは13-4、13-3で2マップを連取した。
Meiyにとって、ZETA戦で400 ACSを超えるのは今回が初めてではない。2025年7月には同じZETAを相手に39キル、11デス、509 ACSを記録。当時のVCTにおけるシングルマップ最高ACSを更新している。記録は2026 Pacific KickoffでGlobal EsportsのPatMenが516 ACSを記録するまで保持された。
Stage 2でも、かつてVCT記録を生んだ相手との対戦で再び大きな数字を残す形となった。
Kazuya "yatsuka" Ikeda|VARREL戦ロータスでRating 1.43
yatsukaは7月30日のVARREL戦、第1マップのロータスで自己最高となるRating 1.43を記録した。レイズで25キル、16デス、ACS306。DFMは13-11でマップを先取し、シリーズも2-1で制した。
Stage 2ではネオン、レイズ、セージ、ソーヴァ、フェニックス、フェイド、ヨル、ブリーチと8体のエージェントを使用。ベストRatingはレイズで記録したが、Play-InのZETA戦ではフェイドを使用したスプリットでも16キル、5デス、Rating 1.41を残している。
デュエリストだけに固定されず、ロールをまたいだ起用の中で複数の高Ratingマップを作った。
Amon "Caedye" Mateus Okakura|QT DIG∞戦ブリーズでRating 1.55
Caedyeは8月20日のQT DIG∞戦、第3マップのブリーズでRating 1.55を記録。サイファーで20キル、10デス、ACS274を残した。
DFMは同マップを13-7で取り、2-1でシリーズに勝利。Meiyを除くDFMの日本国籍3選手では、Caedyeの1.55が最も高い自己ベストとなった。
自身のキル数がデス数の2倍となる+10のK/D差を残したのも、このブリーズだった。
Tomonori "SSeeS" Okimura|QT DIG∞戦アセントでRating 1.41
SSeeSも同じQT DIG∞戦で最高値を記録した。第1マップのアセントでオーメンを使用し、20キル、14デス、ACS258、Rating 1.41。DFMは13-9で先取している。
Stage 2のTHESPIKE集計では10回の1vX勝利を記録し、DPRは0.65だった。
1vX勝利数は今回取り上げる11選手ではSyouTaの11回に次ぐ数字で、Xdllと並ぶ10回。ベストマップのRatingとは別に、大会を通したクラッチ数でも上位に入っている。
ZETA DIVISION
ZETA DIVISIONは11-12位でStage 2を終了した。
日本国籍4選手の自己最高Ratingは、DFMと同様にすべてZETAが勝利したマップで生まれている。特にAbsolはRating 2.02、SyouTaは1.85を記録。4選手の中でもピークの高さが目立った。
Kazuki "Absol" Fujinoki|Nongshim戦サンセットで35キル、Rating 2.02
Absolのベストマップは8月2日のNongshim RedForce戦、第2マップのサンセット。ネオンで35キル、13デス、ACS390、Rating 2.02を記録し、ZETA DIVISIONが13-10でマップを取った。
35キルは今回取り上げる11選手のベストマップで最多。キルとデスの差も+22に達し、RatingではMeiyの2.20に次ぐ2位となった。
Stage 2で1マップRating 2.00を超えた日本国籍選手は、MeiyとAbsolの2人だけだった。
Shota "SyouTa" Aoki|Rex Regum Qeon戦ブリーズでRating 1.85
SyouTaは7月24日のRex Regum Qeon戦、第2マップのブリーズでヴァイパーを使用。23キル、13デス、ACS341、Rating 1.85を残した。
ZETA DIVISIONは13-5で同マップを制し、シリーズも2-0で勝利している。Rating 1.85は今回の11選手ではMeiy、Absolに次ぐ3番目の自己最高値となった。
大会全体では61回の1vX機会のうち11回に勝利し、成功率は18%。今回の11選手では1vX勝利数、成功率ともに最多だった。
デュエリストではなくヴァイパーを使用したマップでACS341まで伸ばした点も、SyouTaのベストマップを特徴づける数字となっている。
Shota "SugarZ3ro" Watanabe|Rex Regum Qeon戦ヘイヴンでRating 1.39
SugarZ3roも7月24日のRex Regum Qeon戦で自己最高値を残した。第1マップのヘイヴンでオーメンを使用し、21キル、12デス、ACS254、Rating 1.39。ZETA DIVISIONは13-9で同マップを先取した。
続くブリーズではSyouTaがRating 1.85を記録。ZETAが2-0で勝利した同じシリーズで、2人がそれぞれ別のマップにStage 2の自己最高Ratingを残す結果となった。
Yuto "Xdll" Mizomori|FULL SENSE戦ヘイヴンで24キル
Xdllのベストマップは7月30日のFULL SENSE戦。最終マップのヘイヴンでスカイを使用し、24キル、15デス、ACS279、Rating 1.35を記録した。
ZETA DIVISIONは13-11で競り勝ち、シリーズを2-1で制している。シリーズを決めた第3マップで、Xdll自身もStage 2の最高Ratingを記録した。
XdllはStage 2全体で58回の1vX機会のうち10回に勝利し、成功率17.2%。勝利数ではSSeeSと並び、今回の11選手でSyouTaに次ぐ数字となった。
QT DIG∞
QT DIG∞はChallengersからPlay-Inに出場し、最終順位は13-16位。
Stage 2で戦ったのはFULL SENSE戦とDFM戦の計6マップと、DFMやZETAに比べてサンプルが少ない。2シリーズはいずれも1-2で、獲得した2マップではそれぞれMisayaとyuranが自己最高Ratingを記録した。
一方、KIPPEIだけはチームが敗れたマップでStage 2の自己最高値を残している。
Kippei "KIPPEI" Suzuki|DFM戦アセントでRating 1.24
KIPPEIは8月20日のDetonatioN FocusMe戦、第1マップのアセントで自己最高となるRating 1.24を記録した。オーメンで19キル、16デス、ACS251。QT DIG∞は同マップを9-13で落としている。
今回取り上げる11選手の中で、自己最高Ratingをチームの敗戦マップで記録したのはKIPPEIだけだった。
QT DIG∞はPlay-Inからの参戦だったため、KIPPEIのStage 2出場は6マップ。限られたサンプルの中では、このアセントが最高Ratingとなった。
Yushin "yuran" Hato|DFMから奪ったロータスで24キル
yuranは同シリーズの第2マップ、ロータスでレイズを使用。24キル、17デス、ACS251、Rating 1.23を記録し、QT DIG∞は延長戦の末に14-12でマップを取り返した。
QT DIG∞がDFMとのシリーズで獲得した唯一のマップで、yuranはこのロータスでStage 2の自己最高Ratingと最多キルを残している。
チームがシリーズを第3マップへつないだ一戦と、yuran自身の大会ベストが重なった。
Misaya|FULL SENSE戦ヘイヴンでRating 1.03
Misayaのベストマップは8月14日のFULL SENSE戦、第2マップのヘイヴン。フェイドで15キル、14デス、ACS202、Rating 1.03を記録した。
QT DIG∞は13-8で同マップを取り、シリーズを第3マップへ持ち込んだ。Misayaが出場した6マップの中では、このヘイヴンが唯一Rating 1.00を超えている。
yuranと同じく、QT DIG∞がStage 2で獲得した2マップのうち1つで自己最高値を残した。
MeiyとAbsolがRating 2.00超え
11選手の中で1マップRating 2.00を超えたのは、MeiyとAbsolの2人だった。
最高値はMeiyがZETA DIVISION戦のアセントで記録した2.20。さらに同シリーズのスプリットでも2.13を残している。AbsolはNongshim RedForce戦のサンセットで2.02を記録し、35キルは今回取り上げた各選手のベストマップの中で最多だった。
その2人に続くのがSyouTaの1.85、Caedyeの1.55、yatsukaの1.43。QT DIG∞勢ではKIPPEIの1.24がチーム内最高値となった。
もう一つ共通しているのが、ベストパフォーマンスとマップ結果だ。11選手中10人が、チームの勝利マップでStage 2の自己最高Ratingを記録した。唯一の例外は、DFM戦のアセントで1.24を残したKIPPEIだった。
一方で、DFMはグループステージから23マップを戦い、QT DIG∞はPlay-Inの6マップのみ。自己最高値は選手の大会全体の安定感や評価をそのまま示す数字ではなく、出場マップ数にも差がある。
それでも1マップ単位まで切り取ることで、シーズン平均だけでは見えにくい各選手の最大出力が見えてくる。
MeiyのRating 2.20とAbsolの35キルから、SyouTaの1vX、yatsukaの8エージェントまで。Stage 2で日本国籍11選手が残した数字は、それぞれ異なる形でそのピークを示している。
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