ZETAがVCT 2027パートナー契約を更新、Crazy Raccoonも選出報道 DFMは選考外に
ZETAがVCT 2027パートナー契約を更新、Crazy Raccoonも選出報道 DFMは選考外に
2026年10月19日、2027年から始まるVALORANT Champions Tour(VCT)の新たなパートナーシップをめぐり、日本勢の動向が明らかになった。ZETA DIVISIONがRiot Gamesとの契約更新を正式発表。Crazy Raccoonについても、海外メディアのSheep Esportsが2027~2028年のVCT Pacificパートナーに選出されたと報じた。一方、DetonatioN FocusMeは選考から外れ、2026年をもって現在のパートナーシップを終了する。
10月18日に閉幕したChampions Shanghaiを最後に、2026年のVCTシーズンは終了。2023年から4年間続いた従来のパートナーシップ契約も一区切りを迎えた。新シーズンではPacific、Americas、EMEA、Chinaの各地域でパートナー枠が10チームから8チームに削減される。長期リーグ戦を中心とした競技形式も見直され、オープン予選から世界大会を目指せる新たなVCTが始まる。
ZETA DIVISION、2027年もPacificに参戦
ZETA DIVISIONは10月19日、公式サイトでRiot Gamesとのパートナーシップ再締結を発表した。2023年のVCT Pacific創設時から参戦してきたZETAは、新たな2年契約のもと、引き続きパートナーチームとして競技に臨む。
ZETAは2022年のMasters Reykjavíkで3位に入賞し、翌2023年にはChampions Los Angelesに出場した。しかし、それ以降は世界大会から遠ざかっている。2026年のPacific Stage 2ではPlay-InでDFMに0-2で敗れ、シーズンを終えた。
今回の契約更新によって、2027年のKickoffへの出場が確定した。ZETAは公式声明で、インターナショナルリーグでの4年間に培った経験を生かし、新フォーマットでも世界の頂点を目指すと表明している。
新シーズンでは日本国内でのVCT大会も予定されている。ZETAはこれに合わせ、ファンと直接交流するイベントなども準備しているという。
Crazy Raccoon、2023年以来の競技復帰へ
日本勢では、Crazy Raccoonも新たなパートナーとして選出されたと報じられている。10月19日、Sheep Esportsは関係者からの情報として、同組織が2027~2028年のVCT Pacificパートナーに選ばれたと伝えた。
Crazy Raccoonは2021年にMasters Reykjavík、Masters Berlin、Championsへ出場した実績を持つ。2022年以降も国内のChallengers Japanで活動を続け、2023年のSplit 2 Main Eventにも参戦した。
同年11月には、DFMを運営する株式会社DetonatioNと、Crazy Raccoonを運営する株式会社Samurai工房が業務提携を締結。Meiy、neth、popogachiらCrazy Raccoonの選手がDFMに加入し、2024年のVCT Pacificを戦った。
その後、Crazy Raccoon自身のVALORANT競技部門は活動を休止していた。報道どおりパートナー入りすれば、2023年以来の競技シーン復帰となり、VCT Pacificには初めて自らのチームとして参戦する。
ただし、10月19日時点でCrazy Raccoon自身による正式発表は確認できていない。新たな選手・コーチ陣についても明らかになっておらず、どのような体制で競技部門を再始動するかは今後の発表を待つことになる。
DFMはパートナー契約終了、VALORANT部門は継続
2023年のリーグ創設からZETAとともに日本勢としてVCT Pacificに参戦してきたDFMは、新たなパートナーシップを獲得できなかった。
DFMは10月19日、公式Xで2027年シーズン以降のパートナーチームに選出されなかったことを報告。これまでチームを支えてきたファンや選手、コーチへの感謝を伝えたうえで、VALORANT部門の活動を継続すると明言した。
2026年のPacific Stage 2ではZETAを下し、プレーオフ進出まであと1勝に迫ったものの、T1に敗れてシーズンを終えた。今回の選考から外れた具体的な理由は明らかにされていない。
契約終了によってKickoffへの直接出場権は失うが、VCTへの挑戦そのものが終わるわけではない。2027年からは非パートナーチームにもオープン予選を通じてKickoffやCupsに進出する道が開かれる。DFMにも競技成績によって世界大会を目指す機会が残されている。
DFMは2027年のチーム体制について、決定次第発表するとしている。
VCT 2027は何が変わる? パートナーでも勝ち上がりが必要に
2027年のVCTで最も大きく変わるのは、パートナー契約と大会出場権の関係だ。
従来のインターナショナルリーグでは、パートナーチームが年間を通じてリーグ戦に参加していた。新フォーマットではリーグ戦に代わってトーナメント形式のCupsが導入され、オープン予選から勝ち上がったチームも同じ大会に参加できる。
Pacific、Americas、EMEAのKickoffは、それぞれパートナー8チームとオープン予選通過4チームの計12チームで開催される。Chinaではビジターチームを含む独自の方式が採用される。
パートナーチームにはKickoffへの直接出場権が与えられるが、その後のCupsへの出場は保証されない。Kickoffの各地域上位3チームが最初のMastersに進出し、以降の大会への出場も成績によって決まる。結果次第では、パートナーチームもOpen Playoffsなどを勝ち抜いて出場権を獲得する必要がある。
契約による優遇措置は引き続き残る。パートナーチームには年間の基本報酬、条件に応じた追加報酬、ゲーム内チームカプセルによる収益、予選でのシード権などが与えられる。
非パートナーチームへの経済的支援も拡充される。Riot Gamesが発表した、出場権を獲得した非パートナーチームに支払われる固定報酬は、KickoffまたはCupで10万ドル、Mastersで20万ドル、Championsで40万ドル。大会賞金も別途獲得できる。
日本でも2026年11月からKickoffに向けたオープン予選が始まる予定だ。これまでのAscensionによる昇格を中心とした仕組みとは異なり、パートナーに選ばれなかった国内チームも、シーズン中に複数の予選経路からVCT上位大会を目指せるようになる。
2027年8月には東京でVCT Pacific Cupを開催
新フォーマットでは開催都市も拡大される。2027年のVCT Pacific Kickoffは1月14日から2月7日にかけてタイ・バンコクで開催。最初の世界大会Mastersは2月20日から3月3日に韓国・ソウルで行われる。
Pacific Cup 1は4月29日から5月23日にフィリピン・マニラ、Cup 2は8月5日から29日に東京で開催される予定だ。
これまで韓国を中心に開催されてきたPacificの大会が日本でも行われることになり、国内ファンがトップレベルの公式戦を観戦する機会が生まれる。
2027年は、ZETAが引き続きパートナーとして参戦する一方、Crazy Raccoonの復帰が報じられ、DFMは非パートナーとして新たな道を探ることになる。日本勢の顔ぶれだけでなく、その参戦方法も変わるシーズンだ。
最初の動きは2026年11月のオープン予選。ZETAは2027年1月14日開幕のPacific Kickoffから新シーズンを迎える。
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