VCT Japan - Stage 1 - Challengers Week 1 - Open Qualifier 各チームの振り返り

Challengers Week では、オープン予選の後、メインイベントの試合が行われるように設計されています。VCT 2022 - Japan - Stage 1 - Challengers Week 1 - Open Qualifierでは、64チームが8つのグループに分かれ、そのグループの中で勝利したチームのみがメインイベントに進出します。このイベントが終了したことで、VCT 2022 - Japan - Stage 1 - Challengers Week 1 に参加する8チームが決定しました。ここでは、各チームがどのようにしてメインイベントへの出場権を獲得したのかを簡単に紹介します。

輝かしい成績を持つCrazy Raccoonの予選通過は驚きではありません。2021年、彼らはVALORANT TechnoBlood Climber Summit, VCT 2021 - Stage 1 - Japan Masters、 VCT 2021 - Stage 2 - Japan - Challengers Finals など、数え切れないほどの大会で優勝し、VCT 2021 - Stage 3 - Japan - Challengers Playoffsでは2位を獲得しました。すべての世界大会の予選を通過したにもかかわらず、世界大会における彼らの成功は非常に限られたものでした。VCT 2021 - VALORANT Champions 2021 の終了後、Yusuke "neth" Matsuda 選手以外のVALORANT所属選手を放出することを発表し、数週間前にはSouta "popogachi" Morita 選手、Byeon "Munchkin" Sang-beom 選手、Ibuki "Meiy" Seki選手、Moon "Astell" Ji-won選手を加えた新ロスターを発表していました。InsomniaはSemi Finalsでは決戦のマップを強行しましたが、最終マップではパフォーマンスを維持できず2-1で敗れ、Crazy Raccoonが決勝に進出。決勝では Jadeite に勝利し、圧倒的な力を公式配信で披露して新体制になっても安定感を保持しているところを見せつけました。メンバーが変わってもCrazy Raccoonは日本の VALORANT シーンをリードしています。

ZETA Divisionは、昨年のGrand FinalsでのCrazy Raccoonとの対戦と、VCT 2021 - Stage 3 - Masters Berlin - Group Stageでの不調が唯一の敗北であり、日本地域では圧倒的な強さを誇っています。 VCT 2021 - APAC Last Chance Qualifierへの出場権を得たものの、「Masters Berlin」での敗北を受けて、Valorantのロスター再編に注力するため、他のチームに出場権を譲ることを発表しました。 12月には、REJECTに1年間のレンタル契約で移籍したOshiro "Reita" Ryu に代わり、Yuma "Dep" Hisamoto、Shota "SugarZ3ro" Watanabe、Tenta "ten" Asaiの加入を発表し、Ryo "barce" Takebayashi とMiyamoto "makiba7" Akastuki はストリーミング部門に移行しました。そして、1月にはShogo "takej" TakemoriがREJECTに移籍。新体制となったZeta Divisionのメンバーは、新体制に慣れるのに苦労することなく、大会では3回の対戦において接戦のない勝利を重ねて、安定感を見せました。さらに、相手チームに1つのマップで7ラウンド以上の対戦をさせなかったことも大きな特徴で、決勝に進出した Reigniteは13-5と13-2でZETA Divisionに敗れています。勢いが止まらないこのチームは、Main Eventへの出場権を獲得しただけでなく、予選を勝ち抜いた他のチームにも、自分たちの力を周知させました。

日本で3番目に強いチームは、Open Qualifier を突破するのに苦労しました。VCT 2021において唯一出場した国際大会のVCT 2021 - APAC Last Chance Qualifierでは2位を獲得し、VCT 2021 - VALORANT Champions 2021への参加まであと1敗となりました。NORTHEPTION は、今大会でのパフォーマンスが示すように、2022年でも成功を収めようとしています。Zeta Divisionと同様に、彼らはマップを落とすことなく予選を通過しました。しかし、FAV gamingは、NORTHEPTIONとの予選決勝でBindとAscentの2つのマップで2桁のスコアに到達することができました。

VCT 2021 - APAC Last Chance Qualifierに参加し、日本地域で評判の高いチームである FENNELも、この大会で驚異的な活躍を見せました。さまざまなチームがロスター変更を行なった中、このチームは2022シーズンのためにチームビルディングを行ったため、ロスター変更が行われることはありませんでした。しかし、そのおかげで連携力は間違いなく高まっており、Main Eventでの活躍には注目が必須です。国内で最も注目を集めているCrazy Racoon、ZETA DIVISION、REJECTをなぎ倒す姿を期待しているファンもきっと多いことでしょう。予選グループBの決勝戦では、 相手のStorks Phalanxが第2マップでOver Timeに持ち込みました。しかし、Storks Phalanxはこのチャンスを生かすことができず、FENNELは予選で1ラウンド落とすことが無いまま、Main Event 出場を果たしました。

REJECTは、その名に恥じない活躍を見せたチームだったと言えるでしょう。REJECTは、相手のMain Event 出場の望みをすべて簡単に排除（reject）することができました。Shogo "takej" Takemori と Oshiro "Reita" Ryu という元ZETA DIVISIONのメンバーが加入したこともあり、夢中にさせられるパフォーマンスを見せました。VCT2021では成績に恵まれませんでしたが、ロスターを一新したことで、再び日本のシーンに君臨したいという思いが再燃しているように感じさせられます。

ステージ2のVCT 2021の間、ずっとシーンから姿を消していたチーム、CNCI BLUE BEESは、新シーズンでのカムバックを目指しています。今大会では、どんな相手にも臆することなく立ち向かいました。決勝戦に進出したSCARZでさえ、2つのマップで15ラウンド以上を戦うことができず、CNCI BLUE BEESにMain Event への出場権を明け渡すことになりました。

この比較的新しい組織は、2021年に主にNUTURNでプレイし、VCT Stage 2 Masters Reykjavikの後にVision Strikers（現DRX VS）に加入した韓国のトッププレイヤーの一人であるKim "Lakia" Jong-minと契約し、Valorantシーンへの参入を発表して世界に衝撃を与えました。IGZISTは、メインイベントへの出場権を得るための道筋から、勢いに乗って同じグループにいたすべてのチームを排除することに苦労しませんでした。特に、DetonatioN Gamingとの決勝戦で1.30のRatingと268のACSを記録したLakiaをチームに加えたことは、非常に価値のあることだったことが証明できました。

Sengoku Gamingと Hexad の対戦での Kobra選手の活躍はその試合を見た人の脳にまだ新鮮な記憶として残っていることでしょう。MAP 2を落とすという一瞬の挫折もありましたが、MAP 3の「Icebox」では13-2で制し、Main Event への出場権を獲得しました。MAP 2のAscentでの13-2は、このマップでの彼らの弱点を示すものであり、今後の対戦相手はこの要素を考慮してマップを選択することになるでしょう。しかし、MAP 1とMAP 2では素晴らしいパフォーマンスを披露し、今大会のダークホースとも言える活躍を数万人の視聴者の前で披露しました。

VCT 2022 - Japan - Stage 1 - Challengers Week 1では、上位4チームがプレーオフへ出場できますが、残りの4チームはWeek 2での招待によるセカンドチャンスが与えられ、VCT 2022 - Japan - Stage 1 - Challengers Week 2 - Open Qualifier の上位4チームと一緒にプレーオフに進出できる枠を争います。